車好きの集まるカフェを作りたい。そんな希望を叶えるために、最初に行うのは「移住」である。住み慣れた町から見ず知らずの町へ。その決断をした理由は、好きな土地で商売をしたいから。
例えば、私の集客したいターゲットである車好きの皆さまは、自分の車の写真を撮るのは大好物でしょう。だから、撮影場所にはどうぞ我が家を選んで下さい。いつかそう言いたくて、移住を前提として沢山の土地から候補を絞ったんだ。
だが、その第一候補であった地域は、どうやら私の移住には合わないようで、最初の挫折になりそうだ。理由は、不動産売買が上手くできない地域のようだったから。
※今回挟む画像と、私の求める移住先、関連する企業・団体とは関係性はありません。
ここまで、移住相談センターに出向き、コーディネーターに話を聞いて、不動産業者へ土地探しを依頼にした。移住をしたい旨、地域に溶け込む覚悟がある旨、その為に一度は再就職をしたい旨、最後に、いずれは飲食店をしたい旨。それらを正直に、しっかりと伝えたところ。
不動産会社A この地域の井戸水は汚染されていて飲めません。
まこまち うっそでしょう!?住宅用土地って記載してあったじゃない!
最初の不動産会社は売る気は満々だったけれど、自らの不動産情報の記載ミスから、どうやら売り手側からも売り止めを要望されたのか、井戸水が飲めないなどと根拠のないことを言い出した・・・
不動産会社B 飲食店?夜は苦情が来るかもよ。下水の接続?どこまで来ているかわからないよ。
まこまち 飲食店など事業用土地って書いてあるじゃない!?
次の不動産業者は、何かを聞けば、必ずネガティブを言ってきた。事業用とホームページに書いてあるだろと丁寧に聞いてみたら、翌日には事業用の文字は消えていた・・・
あまりにも不誠実な対応でビックリ。しかし少し考えてみて、自分なりに答えが出た。
商売をしたいとやって来る都心の人間に、土地を販売をしたくないのだと思う。不動産取引の仲介業者は、売主にも買主にも損をさせてはならないから、買いたいと言う申し出があれば応じなくてはならないのだが、地域と不動産会社に繋がりがあれば、自ずと「どんな人に売りたいか」の話は出てくる。
近郊から来る人であれば、是非と言って売るのかもしれない。地域柄もわかるはず。だが、都心から来る人はどうだろうか。都心のルールを持ち込むのではなかろうか。法に則った誠実vs地域のルールの誠実で争うと、法が勝ってしまうだろう。それは、暗黙のルールで生きる集落には困ったことになるのかも。
はじめは、県の取り組むiターンUターンに協力的だったに違いない。しかし、都心から入ってきた人とうまくいかなかったか、嫌な思いをしたのかもしれない。そうなれば当然、売りたくない気持ちはわかる。自分達で守ってきた景色なのだ。安易に移住者に分けてやるものかと思うのも無理はない。
そう考えると納得の行くことも多い。今回最初に選んだ地域は、景色が良いのにも関わらず移住者が少ない。きっと何かあったのだ。
残念ながら2社の不動産会社との縁は生まれなかったが、おかげで移住者を受け入れられる地域なのかどうなのか、感じとるスキルを身につけられた。土地を買いたいと言った時の不動産会社の対応が悪ければ、きっと移住者を受け入れたくないのだろう。不動産会社にしても、妙な人間(と思われがちな都会人)に売ってしまって住民とトラブルになれば、自分の会社が危ういこととなってしまう。
やはり、都心からの移住であるなら、移住者が多く集まる土地を選ぶべき。がっちり地域で繋がるよりも、もう少しドライでオープンな場所の方が入りやすい。そんな答えがハッキリしたから、土地選びは第二候補に前向きにシフトできる。
カフェへの道はまだまだ長いが、私を受け入れてくれる土地を探して、じっくり移住地探しを楽しむつもりです。
■ まこまち流 移住先選びのポイント ■
移住コーディネーターと話をしよう。移住への覚悟がどの程度かを見極めてもらい、助言してもらおう。移住に成功すかしないか、コーディネーターの方はおおよそわかるらしいです。
不動産会社には、その土地で自分がやりたいことを素直に伝えよう。不動産会社は、売り手側の代理人。自分達に売るべきか、売り手側の立場でモノを言います。その端々を汲み取って、移住向きか考えましょう。
コメント
拝読させて頂きました!
地方在住の身としては複雑な思いです。
地域を活性化する為にI-ターンされた方が盛り上げて頂けるのは有難い事なんですが、なかなか障壁が多いのですね。
大変だと思いらますが、しっかり見届けさせて頂きたいと思います!
togari様
Twitterともどもお世話になっております。コメントありがとうございました(^ ^)
県外移住自体、大変なことなのですが、さらに地域に歓迎されないというのは正直辛いところ。もしかしたら、別のアプローチがあるのかも。
まだまだ頑張ります!