AM 6:00
湘南の朝日は神々しく、深い紺色はやがて空気の蒼を取り戻し、遠くの海の彼方には金色のカーテンが垂れ下がる。昔の人は太陽を神だと崇めていたが、今の時代も十分に神だろう。太陽無くして、この世界は成り立たない。
目の前に並ぶのは3台のディーゼル車。mazda 3、Volkswagen Passat alltrack、そして Peugeot 308SW だ。この3台が並ぶのは、世界的に見てもきっとここだけ。日本人、ドイツ人、フランス人の英知の結晶、都心の空気よりも綺麗であるという排ガスしか出さない心臓の鼓動、パリパリと奏であう自己着火のサウンドが、なんと心地よく胸に響く。
それぞれの指揮者は、出逢って早々それぞれの絵を撮り始める。軽い挨拶、軽い会釈、良いですね〜の一言二言と素っ気なく。しかし、横から日が当たる絶好のシャッターチャンス、美しく照らされるボディの抑揚を己のカメラに収めるのが優先だ。
正直、ここで何の話をしたのかは覚えていない。それぞれがクリエイターであるから、どうしても先に身体が動く。これも神たる朝日の為せる技・・・しかし、オフ会というのはこういうものなのだろうか?まずは挨拶なんじゃないか?と言いたくなる人はいるかもしれない。
だけど大丈夫、私達は馴れている。人の目線など気にかけず、自らが発信したものが沢山の人々に届けば良い、楽しんでくれればそれで良い。それは我々の暗黙の合意。だから、責めたりせずに暖かく見守っていてくださいね(笑)。
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AM 7:30
そしてとうとう、私の Peugeot 308SW がパンプケンさんのカメラに収まる。「ゆっくり走ってください!」というパンプケンさんの声。私はその声の指示通りにゆっくり走る。やがてパンプケンさんは 308SW との並走から後方に移り変わり、我が愛車の素敵なリアを撮影していた。
なるほど、動画というのはどれくらいの臨場感を相手に映像だけで伝えるかだ。ブログがテキストでなんとか雰囲気を伝えようと試みるのと同じように、動画にも手法がある・・・だが、実際の映像と撮影の風景には随分と違いがあるようで、そのギャップは見ていて楽しい。
湘南の海を背景に、とうとう我が愛車 Peugeot 308SW はパンプケンさんのカメラに収まった。どのような美しい 308SW を魅せてくれるのか、期待が止まらない・・・早く作ってくれないと泣いちゃうぞ。
ところで・・・皆さんクルマをローアングルで撮るものだから腰の曲がり具合がオフ会の度に気になってしまう。身体が”くの字”という言葉、クルマを撮影するローアングラーに向けての表現だったか、と勘ぐってしまうのが撮影大会の「傍から見た図」。ちょいとお茶目な様相だが・・・もし将来私達とオフ会に参加する方々は、腰を万全の体制にして望んでほしい。貴方の腰を玉砕しても、私達はなんら保障ができないことを先にここでお伝えしよう。
日が昇り、人気(ひとけ)が増えてきた頃に、近くのハンバーガーショップに移動した。ここでようやく、会話という会話が生まれ始めるのだった。
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