プジョー308SW と ”2年経過した” 1.5L BlueHDi ディーゼルエンジン

Peugeot308 と諏訪湖 クルマ

エンジンが好きだ。力強い鼓動、身を潜めるような静けさ。感じる時々のシチュエーションの違いで、得られる答えが変わってくる。人の愛した文明が環境問題で消えていくが、過渡期の産物として語り継がれて欲しいものだ。

 

我が家のPeugeot308SW 。もうすぐ納車から2年を迎えようとしている。時々の駄々をこねるのは玉に瑕だが、いつも飽きのこない走りを味合わせてくれる。その中心にあるのが、ディーゼルエンジンであることは今更だろう。

 

よりスムーズに、軽やかに、力強くなっていくDV5 BlueHDi ディーゼルエンジン。これを超えるエンジンに、果たして出逢えるのだろうか。それとも、私のエンジン人生はここまでか?

 

Peugeot 308SW i-Cockpit のメーター

 

緊急事態宣言が明けてから、もう三度は長距離ドライブに出かけている。土地探しが主な目的ではあるのだが、車の写真を撮影したり、美しい景色を求めたり、やはりドライブは楽しいものだ。

 

それは、自在に操れるパワーソースがあってのことなのは言うまでもない。高回転に回しても低回転で巡航しても、何一つストレスが無いから運転が楽に感じる。荷物満載と大人4人で山道を走ったところで、パワー不足を感じることは無い。300Nm のトルクは、日本国内ではベストチョイスだと断言しよう。

 

実力が良くわかる、ふたつの場面をお伝えする。

 

高速道路での登り坂。中央道では、八王子ジャンクションを超えてから甲府に至る山道だ。うねる曲がり道とアップダウン。少しの操作で事故になるから緊張する場面だが、潤沢なトルクを2000rpm以下で発揮する、DV5 ディーゼルエンジンは頼もしいし、コントロール性の良いi-Cockpitも相まって、会話に夢中になったとしても快適に走り続けることができる。

 

下り坂、関東では箱根ターンパイクの下り方面は落下のような急勾配。流石の天下の剣である。エンジンブレーキを多用せざる得ないのだが、シフトチェンジは同乗者には気をつかう。ドライバーとは違い、自分のタイミングでの減速のGではないものだから、ドライバーよりもに疲れてしまう。

 

しかし、レブリミット 5000rpm のディーゼルは、多少回転数が上がったところで気持ちの良い音しか残さない。アイシン製の8ATはギア比の間隔が少ないから、シフトチェンジでの身体への負担も少ないのだ。

 

Peugeot308SWと冬の駐車場

 

世の中のエンジンは、より低回転でのトルクの充実が目指されている。理由は運転しやすいから。高い回転数は、丁寧さを欠いたエンジンでは扱いにくく疲れやすい。低い回転でのトルク充実はどのようなエンジンでも恩恵を受けられる。

 

けれども、車が好きなら少しは遊んでみたいじゃないか。

 

西へ東へ、南へ北へ。日本中の数多の絶景、あらゆる息吹、沢山の絶品料理。どれをとっても楽しさに溢れる日本だけれど、旅の友は車なんだ。その長い付き合いは、人とクルマお互いの相性無くしては語れない。安定は素晴らしいけど、おふざけだってあってもいいのだ。

 

精巧さを感じてならない、淀みなく吹き上がるディーゼルエンジン。2年が経とうとしているこいつは、エンジンの震えを感じなくなって久しい。それは慣れなのしれないけれど、今のところ私の1番のオススメエンジンである。

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