ツイッターをご覧の方はご存知かと思いますが、先日女神湖でのオフ会の前々日に私のプジョーが故障するアクシデントが発生。やむなく鉄道を使ってのオフ会参加となりました。その不幸中の幸い？の話。
プジョー308の最小エンジン、1.2リッター・ピュアテック・ガソリンターボエンジンをご存知でしょう。私も何れは試乗をと夢見ていた、直列３気筒エンジン。今回のアクシデントの副産物として、一日代車として貸していただけることとなりまして。
プジョー308はエステートのSWともなると、全長 4,600mm を誇る大胆でグラマスなボディをまとうけれど、1.2リッターエンジンと聞くと心もとない感覚を覚える。その控えめさは乗った印象にも現れます。
初めてアクセルを踏んだ印象、想像とだいぶ違う。まず、特性がディーゼルっぽい低回転型。言い換えれば、高回転での伸びが悪い。ガソリンエンジンで味わいたい、回転数の伸びとともに沸き起こる感動がありません。
トランスミッションの細かい制御との微調整ができていないのか、シフトチェンジで余計な空吹きをすることも。個体差かもしれないけれど、私の308SWでは感じたことのない違和感があるんですよね。
例えるなら、ジャムを塗り忘れた食パンと言いますか。美味しいんだけれど、決め手にかけるというのかな？
ところがね、どうやらそれで良いみたい。少し距離を走ったら、ジワジワしてくる。そもそも、プジョー＝スポーティと決めつけていた私が愚か。秘めた想いに気付いた時には、おお、神よ！私をお許しください！バツとして1.2Lピュアテックを私に授けてください！と言いたくなったんだ。
エンジン音、静かすぎ！エンジンの主張がロードノイズに負けています。エアコンの排気音にも負けています。リアシートに座ればエンジン音なんて聞こえないんじゃなかろうか。フランスのタクシー需要？なるほど、エッフェル塔観ながらのお喋り堪能を優先したんだね・・！
さらに、優しくトルクフルで使いやすいコイツは、キーンと言わないEVのような乗り味で、アクセルを踏むとクイッと加速。街中でとても扱いやすい。おおよそ3,000rpmくらいまでは活発に走ってくれる。
高速道路もテスト走行。力不足は感じません。当然、ディーゼルには劣るけれど、どうってことない感じです。エンジン音は相変わらず静かなので、隣に座る嫁ちゃんとも話しやすい！私の所有する1.5Lディーゼルエンジンは、それなりにうるさいのだなあと感じます。
長時間味わってみれば、ジャムを塗るなんて愚行を許さぬ高級小麦粉で作られた、耳まで美味しい硬派な食パン、これがPeugeot308SW 1.2LPureTechだと感じました。
さて、1.5Lディーゼルと、どちらが良いか？
エンジンの色気が欲しければ1.5Lディーゼルに軍配が上がります。スポーティな走りにしても、高回転の色気にしても、プジョーのDV5ディーゼルは最高です。相手が悪すぎ、自分の車褒めすぎ（笑）
けれども、純粋に移動車と割り切るなら（少し勿体無いけど！）1.2Lピュアテックは良い選択。特に、静かな車内を望むようなグループ旅行好き女子や、お子様連れにはうってつけ。V6でもない、V8でもない、静かすぎる3気筒エンジン。コレはコレでありでしょう。
贅沢言うなら、パノラマルーフというバターを乗せると最高ですね。最終モデルはほとんどのラインナップから外れているので中古での選択になりそうですが・・
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