関東の積雪と交通麻痺は祭りである

  • 2022年1月8日
  • 日常
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私は「積雪」と「台風」は大好きだ。下手すれば自然災害になってしまうから不謹慎かもしれない、雪下ろしや風速50mなんていうので被害を被る人がいることもわかっている。それでも、特異な自然現象を体験できると考えただけで、なんだかワクワクしてしまうのだ。

 

2022年1月6日、東京でもまあまあの積雪があって、日中に降り出したというのにしっかりと積もってくれた。東京・神奈川では、日中に降り出す雪で積もるなんて殆どない。大概は夕方前に雨にかわって、せっかく積もった雪を洗い流してしまうから。先日は大寒波という後押しもあって、雨にならずに雪が降り続けてくれたから、とても嬉しかった。

 

そのワクワクの主な理由は、交通機関の麻痺である。

 

東京の積雪

 

雪が積もると、交通機関の麻痺が始まる。鉄道各社は直通運転で利便性を高めているが、降雪量の違いが秒刻みのダイヤを少しづつ歪ませて、蔓延的な遅れが始まり直通運転の鉄道会社同士を苦しめる。

 

自転車通勤通学族は徒歩に切り替えるしかなくなってしまう。この人達は、自家用車かバスを選ぶ。真面目な人は最初にバスを選ぼうとするが、鉄道が思うように動いていないとバスの乗り継ぎ需要も増える。バスが満員で乗れなくなるから、次のバスを選ぶ人と自家用車を選ぶ人とに別れていく。

 

最初からバスを選ばず、自家用車で送ってもらう人もいる。色々な人が様々な理由で自家用車を選ぶから、道路はいつもの2倍以上のクルマが走り、すぐに渋滞が起きてしまう。なれない雪道運転は速度が落ちるし、サンデードライバーも現れて、事故が増える。連鎖的に色々なところが麻痺してしまう。

 

降雪の翌日なんて、会社に着くまで3倍かかるのが普通なのだ。駅まで行くのに一苦労、駅についたと思ったら、鉄道の本数が激減していてもう一苦労だ。

 

積雪の神奈川

 

けれども、なんだかこれが面白い。

 

私は自家用車を出したりはせず、決められた通勤経路をいつものように進んでいく。30分遅れでやってきて、10分経っても100mも先に進まないバスに乗り、日頃見ない量のクルマを眺めて想像を膨らますのが楽しいのだ。

 

なぜいつもどおりに行動できないのだろうか、絶対に外せない会議があって急いでいるのか、客先訪問があるのか、しかし渋滞を作ってしまっている一員になっているじゃないか、身体が不自由なら仕方がないか、とか、とにかく無駄なことを考えて過ごす。

 

日本人は真面目だな、会社についたら、皆口々に「大変だったね」「混んでいたね」「靴下がぐちゃぐちゃだ」と、お互いの苦労を労い合うんだ。共通のイベントをそれぞれ苦労して乗り越えるなんて、なんだか祭りのようじゃないか。

 

 

ところで、今回の積雪では私はリモートワークに切り替えた。多分一番良い選択だったに違いないが、祭りに参加できない寂しさも少しある。利便性があがることで消えていく文化が、こんなところにも見え隠れする。便利って、どこまで追求すると良いんだろうね。

 

ま、これは個人的な祭りなので無くなっても良いんだけどね(^^;)